AI画像プロンプトの作り方|初心者が1枚を完成させる7ステップ
場面を1文にするところから、人物・構図・ポーズ・光・ネガティブ指定・複数Seedでの見直しまで、既存の検証例を使って1枚の組み立て方を案内する。
最初に知っておきたいこと
AI画像のプロンプトは、知っている単語を全部並べる競技ではない。最初の1枚では、誰が・どこで・何をしているかが読めれば十分である。その後、直したい問題を1つ選び、関係する指定だけを追加する。
この記事では、カフェや書斎を題材にした既存の検証画像をつなぎ、完成までの考え方を7ステップに整理する。各画像は同一作品の連続変化ではなく、それぞれの判断を説明するための実例である。
7ステップの全体像
| 順番 | 決めること | 初心者が確認する点 |
|---|---|---|
| 1 | 場面 | 1文・1動作で説明できるか |
| 2 | 人物 | 変えたくない特徴を3〜5個に絞ったか |
| 3 | 構図 | 縦横比と人物の大きさを先に決めたか |
| 4 | ポーズ | 体を支える場所と手の接触先があるか |
| 5 | 光 | 光源・当たる場所・見せたい効果がつながるか |
| 6 | ネガティブ | 実際に出た問題だけを短く除外したか |
| 7 | 見直し | 複数Seedを見て、1項目だけ変更したか |
ステップ1|場面を1文・1動作にする
ステップ2|人物の固定要素を3〜5個に絞る
人物を毎回ある程度そろえたい場合は、髪の長さと色、瞳の色、成人であること、衣装方針など、変えたくない特徴だけを先に決める。表情、場所、カメラ位置まで固定すると、新しい場面を試しにくくなる。1枚の成功ではなく複数回の揺れを確認する方法は 同じキャラクターを5回維持できるか へ続く。
- 固定する例:adult woman、肩までの茶髪、茶色の瞳、落ち着いた服装
- 後から変える例:表情、場所、動作、時間帯
- 避けたい例:髪型や瞳の色を同じプロンプト内で重複・矛盾させる
ステップ3|縦横比と人物の大きさを決める
ステップ4|ポーズは支持点と接触先から書く
「自然なポーズ」とだけ書くより、体が何に支えられ、手が何に触れるかを書く。座るなら椅子が骨盤を支える、カップを持つなら両手がカップに触れる、机に腕を置くなら前腕が天板に接する、という具合である。長く書いても必ず成功するわけではない。手が別の場所へ逃げた場合は、人物全体を作り直す前に、接触先と動詞を見直す。手の到達失敗を診断ログにする と 構図を動かしつつ身体破綻を減らす が具体例になる。
- 弱い指定:sitting naturally, holding a cup
- 確認しやすい指定:sitting on a chair, both hands around a cup, forearms near the table edge
ステップ5|光源・当たる場所・効果を書く
「cinematic lighting」のような雰囲気語だけで終わらせず、光の流れを短い因果関係にする。この3点がつながると、生成後に「指定した光が出たか」を判断できる。白飛び、顔の暗さ、背景との同化のうち、最も大きな問題を1つ選んで修正する。暖色・寒色・強い光の比較は 同じ構図で光だけ変えると何が起きるか で確認できる。
- 光源:窓から入る午後の暖色光
- 当たる場所:顔の横、髪、カップの縁
- 効果:人物と背景を分け、肌の中間調を残す
ステップ6|ネガティブ指定は短く始める
ネガティブ指定は、怖い単語を大量に入れる欄ではない。最初は文字・透かし・大きな身体破綻など、採用できない問題を短く指定する。生成後に繰り返し出た問題だけを追加する。
長い除外リストには、場面に必要な物や表現まで消したり、別の特徴を混入させたりする可能性がある。最小・標準・過剰の違いは ネガティブ指定の増やしすぎ に実画像で残している。
ステップ7|5 Seedを見て1項目だけ直す
公開用プロンプト例
以下は構造を試すための短い例である。サービスやモデルによって解釈は変わるため、そのまま使えば同じ画像になるものではない。
角括弧の見出しは、AIへの特別な命令ではない。人が場面、人物、ポーズ、構図、光を混同せず見直すための整理ラベルである。利用するサービスが見出しを不要とする場合は、各行をカンマでつないでもよい。
[SCENE] quiet cafe by the window, open book and teacup [SUBJECT] adult woman, shoulder-length brown hair, brown eyes, modest cardigan [POSE] sitting on a chair, both hands around the cup, forearms near the table edge [SHOT] landscape 16:9, upper body, eye-level camera [LIGHT] warm afternoon window light on her cheek and the cup rim, midtones preserved [MOOD] calm expression, quiet reading moment Negative: extra fingers, deformed hands, text, watermark
公開前チェック
次の7項目を確認する。より詳しい公開判断は 公開前の品質監査15項目 と 無料チェックリスト を利用できる。
- オリジナル作品か、利用条件を確認した素材だけを使った
- 成人の人物として明確に記述した
- 画像の主題とプロンプトの動作が一致している
- 手指、瞳、顔に重大な破綻がない
- AI生成であることと利用サービスを記載した
- altに人物、場所、動作を書いた
- 変更した項目と判断理由を記録した
迷ったときの戻り先
うまくいかないときは、単語を足し続ける前にステップ1へ戻る。場面を1文で説明できるか、人物の固定要素が矛盾していないか、今回直す問題が1つに絞れているかを確認する。この3点が読めれば、次の生成で何を変えたのかも説明できる。