0. 次回案件向け・完成版手順

IBM i / AS400 解析・リバース — 最良の手順と手法(匿名化公開用)

版 2026-07-22 · 対外公開用 · プロンプト+実践知見+用語集

対外公開版(匿名化済み) — 顧客名・案件名・固有ライブラリ/パス/プログラム名は一般化しています。用語は青点線にマウスオーバーで定義を表示。巻末「用語集」も参照。
この章の使い方: 次回、似たIBM iAS400案件に入ったら、まずこの章だけ通読して作業する。 後続の章は「なぜこの順か」「プロンプト原文」「取り違えの詳細」の参照用。 同じ資材を何度も蒸留して精度を上げるのは認める。成果物の形を途中で変える手戻りは原則避ける。

この手順が目指すもの

目的は一つだけ。「この機能は、どのデータを読んで・書いて・直しているか」を、 根拠付きで説明できる調査結果にすること。 きれいな文章そのものがゴールではない。件数と確度が合い、PARTIALUNRESOLVEDが明示された状態がゴールに近い。

通読と参照の分け方

読むものいつ何のため
0章(本ページ)案件着手時・迷ったとき資材・取得・手順・必要情報の正本
3〜5章各役割の作業直前プロンプト原文をそのまま使う
6〜9・13章取り違え・成果物・用語で止まったとき逆引き
1・10〜12章方針を説明する・経緯を残すとき理由と背景(手を動かす前に全部読まない)

本当に必要な資材(これ以外は後回し)

優先資材取得方法無いと何が困るか
必須ソース正本(RPGCLDDSDSPF等)ソースメンバ収集。空白・列位置を壊さない解析そのものができない
必須オブジェクト一覧(DSPOBJD系)業務ライブラリ単位でOUTFILE何が存在するか分からない
必須プログラム参照(DSPPGMREFライブラリ単位OUTFILE。取得日を残すCALL先・参照ファイルの名簿が弱い
必須項目定義(DSPFFD主要ライブラリ。不足分は後追い可テーブル定義書が空洞になる
PFLF関係(DSPDBRライブラリ単位OUTFILE様式/LF名と物理の対応が曖昧なまま残る
代表機能の開ファイル実行中ジョブの DSPJOB OPTION(*OPNF)OVRDBF等の実行時ズレが潰せない
代表JOBDLIBLDSPJOBD OUTPUT(*PRINT)同名ファイルの当たり先が説明できない
後回しコンパイルリスト・全量システム情報動的CALL等が疑われる機能だけ最初から全量だと取得が膨らむ
蒸留は可、手戻りは不可: 同じSRC・同じDSPPGMREFを、抽出器を厚くして何度も見直すのはよい。 レポートの章立てや成果物フォーマットを途中変更し、HTML/CRUD/定義書を全部追い直すのは手戻りなので避ける。

作業フロー(この順で固める)

1
資材を先に揃える ソース正本+DSPOBJDDSPPGMREFDSPFFD。足りない穴のリストだけ作る
2
機能単位で機械抽出(Cursor CALL閉包file_usagecoverage・未決を中間ファイルにする。ここで文章を書かない
3
1〜5件だけレポート化(Bob)→ 査読(Codex 重大指摘が残るうちは次バッチへ進まない。件数と確度を合わせる
4
手元で精度を蒸留する 列パーサでPARTIAL詰め、画面ならワイヤー追加、レポートHTML化。成果物の形は変えない
5
派生資料をまとめて更新 CRUD図 → テーブル定義書 → リンク →(必要なら)再HTML。レポートだけ直して終わらない
6
静的で残った穴だけ実機取得 DSPDBR → 開ファイル → JOBD LIBL。全量実機はしない
7
影響調査に使うか、人を判定する 手順が回ることと、その1本を根拠にしてよいかは別判定

手順の中で必要な情報とプロンプト

手順必要な情報・資材使うもの完了の目安
1. 資材揃え 対象ライブラリ一覧、SRC、DSPOBJDDSPPGMREFDSPFFD(不足リスト可) 実機コマンド(参照系のみ)/取得日メモ 必須資材が揃い、欠けが一覧になっている
2. 機械抽出 SRC正本、DSPPGMREF、機能キュー 3章 Cursorプロンプト bob_contextcoverage・未決が出ている
3. レポート+査読 bob_context、正本SRC(PARTIAL精読用) 4章 Bob5章 Codex(1〜5件) 重大指摘0・件数差分0。次バッチへ進んでよい
4. 精度の蒸留 レポート、SRC、DDS/DSPF、DSPPGMREF promote(列パーサ)/画面ワイヤー/HTML生成 F仕様のみをCONFIRMEDにしていない。画面ASCIIがある
5. 派生資料 最新レポート/bob_contextCRUD一覧、DSPFFD CRUD再生成 → 定義書 → リンク レポート・CRUD・定義書の件数が食い違わない
6. 実機穴埋め PARTIAL残リスト、優先機能、不足DSPFFD DSPDBR/開ファイル/JOBD(詳細は8章) 残穴が減る、または理由付きで残る
7. 利用判定 査読結果、PARTIAL/UNRESOLVED残、顧客確認事項 人間の判定(9章チェック) 「横展開可」と「この1本を根拠にしてよいか」を分けて書いた

1バッチの中の流れ(毎回これ)

キューから
1〜5件
Cursor抽出
(3章)
Bobレポート
(4章)
Codex査読
(5章)
重大指摘あり?
はい → 直して再査読。次へ進まない
いいえ → 蒸留(列パーサ・ワイヤー・HTML)
CRUD再生成
定義書
リンク
PARTIAL
実機リストへ

蒸留と手戻りの線引き

やってよい(蒸留)やらない(手戻り)
同じSRCを、列パーサを厚くして再スキャンするレポート章立てを途中で変え、全HTMLを作り直す羽目にする
PARTIALを根拠行が増えた範囲だけで昇格するF仕様のIF/UFだけでCONFIRMEDにする
バッチ区切りでCRUD・定義書をまとめて再生成するレポートだけ直して派生資料を放置する
静的で残った穴だけ実機取得する最初から全機能の実行時情報を取りに行く
査読の重大指摘をゼロにしてから次バッチへ進む400件一括で回して後からまとめて直す

各手順の完了条件(短縮)

次回案件での使い方: この章の表とフローに沿って資材を揃え、3〜5章のプロンプトを役割ごとに使う。 止まったら6・7・8・13を逆引きする。経緯や「なぜ」が必要になったら1章・10章を読む。
1. 全体像と判定原則 →