提案の一言:「AIで開発を自動化する」のではなく、「AIで品質確認の抜け漏れを減らす」。生成よりレビュー・テスト・差分影響分析に組み込む。
資料の三層:notes 正本 · HTML · knowledge 索引
社内提案では HTML で読みますが、更新・版管理の正本は notes/ です。AI による抜け漏れチェック・PoC トレーサには ../knowledge/*.yaml を使います(第19章マスタと同期)。
- 柱1〜3 →
practices.yaml·risks.yaml - PoC KPI 仮説 →
metrics.yaml(実測後に差し替え) - スキル採否 →
skills.yaml(第13章 13.2d チェック後)
詳細: 調査 index · knowledge/README.md
1. なぜ今やるのか
| 現状の課題 | AIで改善しやすい点 |
|---|---|
| 要件・設計の曖昧さが後工程で手戻りになる | 章単位のAIレビューで未決・例外・非機能の抜けを早期検出 |
| テスト観点の属人化・漏れ | 仕様書から観点表を生成し、人間が採否判断 |
| コードレビューの負荷・観点のばらつき | PR前AIセルフレビューで一次品質を上げる |
| セキュリティ修正の説明コスト | SAST結果の説明と修正案生成(再スキャン必須) |
| プロンプトの個人技化 | エージェントスキル化でGit管理・チーム共有(第17章) |
2. 提案の3本柱
柱1:工程内品質ゲート設計・実装・テスト・レビュー・インフラ手順の「提出前チェック」にAIを差し込む。詳細は第2章。
柱2:標準プロンプト+スキル個人のチャット履歴ではなく版管理。導入は指示プロンプトまで(SKILL.md本体はPoC成功後)。一覧は第19章 総評シート。
柱3:測定とガバナンス指標(第12章)と禁止事項(第13章)をセットで導入。効果が出ない用途はやめる。
3. 最初の3か月(PoC)
| 月 | やること | 完了の目安 |
|---|---|---|
| 1か月目 | 対象案件選定、AI利用ルール、設計書・コードのセルフレビュー試行 | 指摘一覧が残り、採否が記録されている |
| 2か月目 | テスト観点生成、PR前レビュー必須化、公開スキル1〜2本の試用(例:TDD・コードレビュー) | テスト観点または単体テストが増えている |
| 3か月目 | セキュリティ連携検討、指標整理、PoC報告・展開判断 | 継続/限定継続/改善後再試行/中止の判定 |
詳細テンプレート:第11章 導入ロードマップ・PoC計画
4. 職種別:最初の1週間
| 立場 | 月曜 | 火〜木 | 金曜 |
|---|---|---|---|
| SE | AI利用ルール確認 | 要件定義1章をAIレビュー、顧客確認事項を分離 | 指摘の採否を記録しチーム共有 |
| プログラマ | PRテンプレートにAI利用欄追加 | 実装前にAIセルフレビュー、単体テスト観点生成 | レビュー指摘とAI指摘を比較 |
| QA | 過去障害観点リスト整備 | 仕様書からテスト観点表をAI生成→人間が採否 | 採用観点をテスト仕様へ反映 |
| DevSecOps | SAST/CodeQL運用確認 | 検出結果のAI説明+修正案(再スキャン必須) | 修正リードタイムを記録 |
| PM/PL | PoC対象・指標合意 | 週次で課題・滞留をAI整理(判断はPM) | PoC週次メモ更新 |
| インフラ | 第9章禁止事項確認 | 手順書1件+IaC PR1件をAIレビュー | 第11章11.3 KPIベースライン記録 |
| 事務 | 第18章マップから優先2業務、xlsx/pdf導入 | 勤怠照合 or 電話メモAIレビュー | 経費 or 議事録を1業務追加 |
| 人事・管理 | NGワード・トーン方針合意 | サーベイサマリーから施策文案3案 | 禁句チェック後、1案を人間確定 |
5. 必要リソース(目安)
- 人的:PoCリード1名、職種代表各1名、品質・情報セキュリティレビュー各1名(兼任可)
- ツール:社内承認済みAIコーディングエージェント(Cursor / Codex / Copilot等)、Git、既存lint/test/SAST
- 資産:AI利用ガイドライン、標準プロンプト集、PRテンプレート、PoC評価表(第14章)
6. 期待効果(PoCで検証する仮説)
| 指標 | 仮説 |
|---|---|
| レビュー指摘件数(重大) | セルフレビュー後は人間レビューでの重大指摘が減る |
| 手戻り件数 | 設計・要件レビューで後工程手戻りが減る |
| テスト観点・ケース数 | 同等工数でカバレッジが厚くなる |
| セキュリティ修正リードタイム | 説明・初回修正案の時間が短縮する |
| インフラ:設定ミス・planレビュー時間 | IaC/手順書レビュー+checkovで本番前に検出(第9章・11.3) |
| 事務:勤怠照合の差戻し・工数 | 締め前AI照合で手戻り削減(第18章) |
| エンゲージメント:参加意欲・パルス改善 | 能動性を促す文案+禁句チェック(第18章) |
| 現場負荷・満足度 | 「確認の副操縦士」として受け入れられる |
7. 提案者向けルート(読む順)
読み方の使い分け
- 本ページ(提案サマリー)
- 第1章 全体方針
- 第17章 スキル事例(社内PoC+公開人気スキル)
- 第19章 総評・一覧シート
- 第11章 PoC計画
- 第12章 KPI / 第13章 ガバナンス
- 第15章 自社適用案
- 職種別:第3章〜第9章、第18章 から必要分のみ
DORA 2025の示唆:AIは組織の強みも弱みも増幅する。レビュー・テスト・CI/CDが弱いまま生成だけ増やすと、下流が詰まる。だから「品質ゲートとしてのAI」を先に定義する。