ざっくり一言で
- Kiro:AI IDE に仕様ドリブン開発(SDD)を密結合。仕様の作成・更新・実装・テストまでエージェント+IDEで一気通貫。
- OpenSpec:リポジトリ内の純 Markdown で仕様・タスク・設計を変更単位で集約。ツール非依存で持ち運べる軽量フレーム。
詳細比較
1) 目的・思想
- Kiro:大きめの機能開発を少ない試行で実装するため、IDE側の Specs とエージェントで反復改善。
- OpenSpec:ツールに依存しないポータブルな仕様資産。変更に関わる情報を一箇所に集約し追跡容易。
2) 運用形態(どこで動く?)
- Kiro:Code OSS ベースの AI IDE(VS Code 系)。MCP で外部データ・APIへ接続。
- OpenSpec:フォルダ+Markdown のみ。IDE/AI アシスタントは任意。リポジトリで完結。
3) 仕様ファイルの置き場所・書式
- Kiro:IDEの “Specs” 機能で
requirements.md 等を分割管理。要求と設計の成長を前提。
- OpenSpec:
openspec/changes/<feature>/ 配下に proposal / specs / tasks を同梱。
4) ワークフロー(SDDの回し方)
- Kiro:着手→要件/設計/タスクリストをエージェント生成→実装・テストまで IDE 内で誘導(ステアリング+MCP)。
- OpenSpec:
proposal.mdで目的、specs/*.mdで要件、tasks.mdで分解。合意→実装が素直。
5) ツール/標準との連携
- Kiro:MCP 経由で外部ドキュメントや API・DB を参照。IDE主導の自動化が豊富。
- OpenSpec:特定ツールに非依存。OpenAPI などの既存標準を併用可能(OpenSpec自体は仕様管理の型)。
6) チーム運用(可視性・追跡性)
- Kiro:仕様と実装がIDEで密結合。分割Specの反復進化を想定。
- OpenSpec:変更単位で一箇所に集約するためレビューと差分が明瞭。
7) 強み・弱み(要約)
Kiro
- 強み:IDE統合・MCP・ステアリングで実装まで一気通貫。
- 留意点:運用が Kiro 中心になりやすい(ロックイン傾向)。
OpenSpec
- 強み:道具に依存しない Markdown 運用/変更単位で追跡容易。
- 留意点:IDEレベルの自動化は別途組み合わせが必要。
どっちを選ぶ?(適用シーン)
- Kiro が向く:IDE を開発ハブにして仕様→実装→テストを自動化/外部 Docs・API を参照しながら大きな機能を前進。
- OpenSpec が向く:リポジトリだけで仕様資産を持ち、変更単位の合意→レビュー→実装の履歴をクリアに残したい。